道草だらけの人生凸凹日記

一人農家・ニコニコファームのドタバタ日記

放射性廃棄物は何処へ行く?

今月3日に環境省放射性廃棄物の最終処分場の建設予定地に矢板市国有林を選んだと発表しましたね。発表は唐突でしたし、僕の住んでいる所から遠くない場所でもあり、驚きました。しかし、矢板市民の方はもっと驚いたと思いますし、不安になっている方も多いでしょう。

 放射性物質の最終処分場は矢板市に建設して良いのか?僕は現時点ではっきりYESともNOとも言えない気持ちでいます。矢板市に作らないのなら最終処分場は何処に作れば良いのか?自分の住んでる場所から遠くに建設するならそれで良いのか?・・・

この件について「下野新聞9月12日の論説」に記事がありました。
記事を抜粋しますのでご覧下さい。

僕は今、この記事の言うとおり処分場をどうするか皆で考えるべきだと思いますが、 皆さんはどう思いますか?



どうするか皆で考えよう 処分候補地に矢板

 原発事故で飛散した放射性セシウムに汚染された下水汚泥やごみ焼却灰をどうするのか。除染を進めるほど増える放射性廃棄物をどうするのか。すべての県民に重くのしかかる難題は、ここにきてさらに先が見えなくなった。
 今月3日、環境省が、放射性セシウム濃度が1キログラムあたり8千ベクレルを超える指定廃棄物の最終処分場の建設予定地に矢板塩田の国有林を選んだと発表した。
 これに対し矢板市の遠藤忠市長や地元住民は激しく反発。福田富一知事が10日、遠藤市長に、共同で国の説明を聞くことを提案したが、市長は「今はその時期ではない」と留保する一方、反対運動を組織化する考えを示した。
 市長が先頭に立ち、支持する住民がいるのだから、今後反対運動はさらに強化されるだろう。処分場を造ることは極めて難しいだろう。また強行して造るべきでもない。
 原点に戻って皆で考えなければならない。処分場は必要なのか。必要ならばどのような場所に造ればいいのか。
 水源地を避ける。近くに人が住む場所もまずい。農地のそばもよくない。
 だが、関東平野の奥にある本県で、およそ水源地でない場所などあるのだろうか。
 急な傾斜地は崖崩れなどが心配だから、なだらかな場所がいい。だが、そんな土地で人が住んでいなかったり、農地が営まれていなかったりする場所があるだろうか。
 完全な適地などありそうもない。では処分場建設はやめておくか。そうすると下水処理施設やごみ焼却施設に仮置きされている汚泥や焼却灰はそのままだ。量は毎日増え続ける。保管場所が尽きたらどうするのか。除染も進まない。子どもの健康も心配だ。
 完全な適地がないなら、さまざまな条件で比較して選ぶしかなさそうだ。その結果、自分のすぐそばが候補地になったらどうするか。それだけは嫌だから2番目の候補地にしてくれと言うか。そこの住民は受け入れるだろうか。
 多くの県民が、傍観者ではなく、自分のこととして、処分場の問題を考える必要がある。環境省は、どのようにして矢板を候補地としたかかについて、インターネットのホームページで詳細な資料を公開している。選定方法が妥当かどうかを含め、考えるヒントになる。この問題に関心がある人に閲覧を勧めたい。
下野新聞 2012年9月12日論説より抜粋)

矢板国有林